プレスリリース

石炭ガス化複合発電(IGCC)試験研究設備の建設について

2001年9月4日
(株)クリーンコールパワー研究所

当社は、福島県の常磐共同火力株式会社 勿来発電所構内において、石炭ガス化複合発電試験研究設備を建設し、実用化に向けた研究を行うため、環境影響評価の手続きに入ることとし、福島県・いわき市並びに関係方面との折衝を開始いたしました。

石炭ガス化複合発電(IGCC:Integrated coal Gasification Combined Cycle)実証機の建設候補地点の選定にあたっては、(1)地元の協力を得られること、(2)コストダウンの観点から既存の設備が有効利用できること等を条件としてこれまで検討を進めてまいりました。その結果、かつては常磐炭鉱の石炭を活用した火力発電所であり、石炭のインフラ設備および人的資源が整っていること、また1986~1996年の間、IGCCのパイロットプラント試験が行われた実績もあることなどから、勿来発電所構内が今回の実証機建設による研究に最もふさわしい地点であると考え候補地点として選定いたしました。
IGCCは、石炭の高効率発電技術であり、エネルギーセキュリティの確保やCO2抑制対策面から我が国の電力会社にとって必要不可欠な技術と考えられ、注目を集めています。これまで長年にわたって、国と電力会社が共同でIGCC開発に取り組んで来ましたが、この度、25万kW級の実証機による運転試験研究を行うことといたしました。
なお、当社((株)クリーンコールパワー研究所)は、IGCCの実証機研究開発を推進するために、本年6月15日に電力共同出資によって設立された会社であり、国の補助を受け、実証機の環境影響評価、設計・建設、運転研究までを一貫して推進することとしています。

(注)IGCCの開発工程
パイロットプラント試験 → 実証機試験(今回実施) → 商用機

以 上

<参 考>

1.IGCC実証機研究開発の概要
(1)目 的
これまで実施してきた、勿来パイロットプラント試験(1986~96年度)および事前可能性調査・要素研究(1997~98年度)等の結果をふまえ、IGCC研究開発の最終段階として実証試験を行うことで、実用段階で求められる性能・信頼性・耐久性を確認するとともに、スケールアップや信頼性確保など、商用機設計や運転保守に関するデータを取得する。
(2)スケジュール
・2001~03年度 : 環境影響評価
・2004~06年度 : 実証機建設
・2007~09年度 : 実証試験
(3)設備概要
・出    力 : 25万kW級(石炭使用量:約1700t/日)
・方    式 : ガス化炉(空気吹きドライフィードガス化炉)
ガス精製(湿式ガス精製+石膏回収)
ガスタービン(1200℃級)
・目標熱効率 : 42%(送電端:LHVベース)
(注)実用段階では1500℃級ガスタービンを用いるため、
約48~50%(送電端:LHVベース)となる
(4)参加会社
北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、電源開発、電力中央研究所
(5)費 用
総事業費:980億円
2.株式会社クリーンコールパワー研究所の概要
(1)会  社  名 : 株式会社クリーンコールパワー研究所
(2)所  在  地 : 東京都港区芝5-34-6 新田町ビル12階
Tel 03-4533-7900
*本社を移転のご案内(平成 16年4月1日より)
(3)設  立  日 : 2001年6月15日
(4)事 業 内 容 : 石炭ガス化複合発電に関する試験・研究
(5)資  本  金 : 1億円
(6)出 資 企 業 : 北海道電力(3.25%)、東北電力(8.35%)、東京電力(32.30%)、中部電力(14.25%)、北陸電力(2.90%)、関西電力(16.75%)、中国電力(6.25%)、四国電力(2.95%)、九州電力(8.70%)、電源開発(4.30%)
(7)役    員 : 代表取締役社長     大西 博康
代表取締役副社長  金子 祥三
取締役(非常勤)     浅川 武彦
監査役(非常勤)     松本 芳彦
(8)社    員 : 26名(北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、電源開発、電力中央研究所からの出向社員等で構成)

以 上

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