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石炭ガス化複合発電(IGCC)実証機による長時間連続運転の成功について

当社は、福島県いわき市(常磐共同火力(株)勿来発電所構内)において、出力25万kWの石炭ガス化複合発電(IGCC)実証機を建設し、平成19年9月から実用化に向けた運転試験を行っております。本年3月に定格出力を達成し、6月からは実証試験の正念場となる長時間連続運転に取り組んでまいりましたが、このたび9月17日をもちまして、成功裏に終了いたしました。これにより、電力需要の高い夏場3ヶ月間をノンストップで運転できる信頼性が実証されたことになり、IGCCが商用化に向けて大きく前進したものと考えております。

IGCCは欧米においても開発が進められていますが、これらは酸素でガス化を行う「酸素吹き」であるのに対し、我が国が開発を進めているIGCCは空気でガス化を行う「空気吹き」であり、酸素製造のための動力が小さいことから、世界最高の送電端効率が得られるIGCCであります。また、昨年9月の運転試験開始から1年以内で長時間連続運転が達成できましたが、これだけ短期間に長時間連続運転を達成したのも世界初であり、日本の高い技術力の成果と考えております。

我が国のIGCCは、商用機ベースでは、従来の最新鋭微粉炭火力に対して約2割効率向上が可能となり、これは石油火力並みのCO2排出量で石炭火力発電が可能なことを意味します。このため、資源の節約と同時に、地球環境問題にも貢献できる技術であり、国内外において今後広く導入されることを期待するものであります。

今後は、運転最適化試験、炭種変化試験、通年運転試験等を予定しており、IGCCが商用機として求められる性能、耐久性、経済性等をさらに検証していく予定としております。

※石炭ガス化複合発電(IGCC:Integrated coal Gasification Combined Cycle)

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